借金を作る心(2)

借金を作る心(2)

■ 「借金。」

最初から高額な借金をする人なんていない。銀行、消費者金融、クレジットカード、始まりは数万円。いや、数千円かもしれない。手に入れたお金は借金でもお金はお金。使い道は自由だ。手に入れたお金を自由に使える喜びを知ってしまうと、それは繰り返される。

「借金したって返せばいいんだ。」「繰り返さない精神力があればそんなに膨れない。」なんて言う人もいるかもしれないが、本当に借金を繰り返さない人は、そもそも借金なんてしない心を持っているはずだ。一度でもお金を借りた事がある人には多重債務に陥る危険性は有るのだ。

自分が欲しい物があったとき、ちょっとお金が足りない。そんな時どうするか。家に戻れば車に戻ればお金がある。家にも銀行にもお金はないけれど明日になれば給料が入る。そんな時どうするか。取りに行く人と我慢できる人。誰か、もしくはどこかからお金を借りて買い物をする人。その違いなんだろう。

そして、お金を借りて大きくなった心。
お金を使えるという優越感。
そんな心がいつの間にか精神を追いつめて行く。



■ 大きくなった。膨らんだ。


毎月数万円を返して行っても無くなる気がしない。単純に割っただけだって何年もかかる。でも、その計算には利子が入っていない。気が遠くなる。給料の中で無理の無い程度で目一杯返してるのに、「完済」の二文字は見えて来ない。これがさらなる恐怖になって襲いかかる。「返せない」。「一生幸せにはなれない」。恐怖を感じる。

会社帰り、電車を待つホームで涙を浮かべた事もある。けれど、そんな事で借金はなくならない。いくら泣いてもわめいても返さない限りなくならない。人間、どうにもならない悩みからは目を背けるらしく、「絶対に返せない」と数時間苦悩し、悩んだ上げく、出した結論は「考えない様にする」という馬鹿げたもの。

「借金していることを忘れる」。
なぜなら返せる気がしないから。辛いから。

忘れてるからまた「借金する」。意味が判らない。
「自己破産」や「民事再生」という方法がある。電車の中に「借金が返せない人」という広告をしょっちゅう目にする。そういう仕事をしている友人もいる。何度も誘惑に負けそうになった。デメリットもきちんと研究した。でも、このブログは「完済計画」。

これらの方法を使わずに「完済」を目指して作った物だ。なぜって?それは多分自分へのプライドなんだと思う。「自己破産」や「民事再生」をした人を軽蔑するとかそういうことではなく、自分が選んだ道が「完済」だっただけ。借りたのだから返そう。そう個人で判断しただけ。

「死んだ方が・・・」と思った事もあった。重傷だ。

けれど。
これからは「返済→完済」を目指して自分が始めたことをまとめて行こうと思う。


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